作成日:2019/04/07
更新日:2019/04/29
上の写真は店内の様子。赤と白で可愛らしく纏めてます。
イタリア アブルッツォ州の郷土料理のお店。
いや、もう、美味しい!外れメニューが無いんです。
適当にパスタ、フリットをお願いしてはどうでしょう?
好き嫌いや好みを伝えれば、店員さんが日本から来た観光客として適切にお勧めしてくれます。
お店の入り口も赤字に白でキーカラーは統一されています。
お店のメニューもアブルッツォが前面に出てます!
イタリアの食文化というものは大きく三つに別れているというのが定説です。
- <イタリアの国土のうち、南部は昔ながらの伝統料理。
- 欧州大陸との交易を盛んにするべく、様々な商品が開発された北部
- そして、首都の近い中央部は北部と南部の混ざったもの。
という言われ方をします。
その3つの中でも、中央部とも南部とも解釈できるアブルッツォ料理である!
と自己主張しているお店です。
メニューにはイタリア全土ではなく、アブルッツォのイラストが、ドーンと出てます。
郷土愛とはいえ、どんだけアブルッツォ好きなんでしょう(笑。
本場のカルボナーラはソース少なめだった
ここで食べたカルボナーラは、ソース控えめ。
写真の通り、やや厚切りのベーコンと卵、黒胡椒を少々。
そして、パスタは少し太め、アルデンテで食べられる茹で具合です。
このパスタに、パルミジャーノレッジャーノをたっぷりかけた状態で撮影したのが上の写真!
もう、ね!、思い出しただけで唾液が出てしまうのですよ。
チーズは調味料ですよ。
口に含んだ瞬間は、「ビバ!カルボナーラ!」と叫びたいほど美味しかった!
日本で食べるカルボナーラとの違いは、ソースが少なめなこと。
ジェノベーゼも同じだけど、からめるソースの量は日本よりも少なめ。
だからなのか、皿を見た第一印象は少しがっかりしてたんですよ。
現地は大した事無いぁ?と考えながら食べ始めるけど、見た目以上の濃厚さに驚いた次第。
店によって味付けは違うのだろうけど、見た目よりもコクがあるようです。
卵と肉、そしてチーズの組合せは、それだけで最高ですが、好みで胡椒を振ると更に美味しい。
しかもパスタは、中太麺のアルデンテ。
どのブランドのパスタを使っているのだろうと考えながら食べていました。
是非写真を拡大して詳しく見てください。
パスタ表面の艶やかなこと、そしてチーズのふんわりとした様子が伺えるはずです。
このふんわりとした様子から想像する以上に、パルミジャーノならではの濃厚なコクと酸味、更に風味が口中に広がるんです。
パスタはアルデンテ、ベーコンは表面はカリッ、中は濃厚な旨味。
そして卵、チーズの旨味が加わって、うはー最高!
どうです?いっそ現地で食べたくなりませんか?
久しぶりに、とっても美味しいパスタでした。
パスタ・ボロネーゼ
茹で上がりで5mmくらいのパスタでボロネーゼ。
いわゆるミートソースに近いのですが、日本のミートソースとは違いますよ。
トマトソースにチーズ、豚肉が入っていて、小さく刻んだ野菜も入ってます。
玉ねぎも使っているようですが断言は出来ない、何とも言えない甘みというかコク味を味わえます。
このメニューが一番難解なレシピのように思います。
この、単純ながら奥が深そうな味付けは再現が難しい。
菜の花のマニケ
菜の花をオリーブオイルで炒めたものと、俵形のような、マニケというパスタを合わせたもの。
白胡椒でもふってあるのか香ばしい、そして、食べる前にオリーブオイルをかけて食べると爽やかさが一層引き立って美味しかったんですよ。
オリーブオイルをこれでもか!というほど食べたのですが、くどくないし、胃が持たれることもない。
なんとも不思議な食べ物でした。
オリーブオイルは果汁と同じなので、他のサラダ油のように種子から絞った油とは違うんです。
それが奏功しているのか、もたれないんです。
この時にオリーブオイルの魅力や力を思い知りました。
デザートはクルミのパイ
上の写真は、クルミを使ったパイへ、カスタードクリームで作ったアイスクリーム、そしてカスタードソースとチョコソースを添えたデザート。アイスクリームはバニラの香りを強めに効かせています。
見た目は甘さ大爆発といったところでしょう。
でも、見た目ほど甘く無いのでご安心ください。
パイがそれほど甘く無いので、完食できると思います。
パスタを沢山食べ過ぎたら、日本人なら、このデザートは二人で食べる量でしょう。
イタリア人は一人で食べている人ばかり。さては別腹か?
デザートも奥のキッチンで作っている様子が見えました。
怪しい食品添加物を使っている様子もなく、安心して食べられるお店です。
店内で演奏が始まる
突然、楽器を抱えた人が入ってきて演奏を始めることがあります。
店内は決してスペースが潤沢にあるわけでは無いのに、演奏しながら練り歩き、チップを収入にするというわけです。
お客の人種を見て、チップをもらえそうな楽曲を弾いて、収入を得るという工夫はされています。
チップをくれるまでテーブルから離れずに演奏を続ける場合もありますが、気に入ったら払えば良いし、そうでなければ黙殺しましょう。黙殺です。分かりましたね?
現地の人もそうしてますので、臆することなく気に入らなければ無視一択で!
お店の所在地
どうですか、ジャンニーノは美味しいお店ですよ。
ミラノへ行ったら是非予約してお立ち寄りください。
予約しないと絶対に入れないと思った方が良いです。