今度は、巨大なショッピングモールのスリアKLCC(Suria KLCC)へ。
ブランド品やら、フードコートやら何でもあると思って間違いありません。
その周囲には、上の写真のようにヤシの実ジュースを飲めるような屋台、レストランの他、お土産物を販売する雑貨店もあり、退屈しません。
今回は、Suria KLCCにある当地域固有のお菓子と言われるニョニャ菓子を食べに向かいます。
お店は、Nyonya Colors(ニョニャカラーズ)。
ニョニャ菓子のさっぱりした甘味はオススメですよ。
ニョニャカラーズ(Nyonya Colors)へ
上の写真は、代表的なニョニャです。
右下の黄色のケーキは、カステラのように見えますが「Bingka Ubi」というタピオカデンプンを使った焼き菓子です。
もともと、15或いは16世紀にマレー半島へ移住した華僑と現地マレー半島の民族の食文化が融合して出来たお菓子。融合の過程で、両民族の良いところだけを残して発展してきたので、見た目も味も洗練されているお菓子です。
具体的には、トウモロコシ、かぼちゃ、タロイモといったデンプン質とココナッツを練り上げ、色づけしたお菓子。もちろん餅米とココナッツを使ったお菓子もあり、単純に蒸して、甘く味付けしたものもあります。また、その餅米を半殺しにしたお菓子もあります。
ココナッツミルクを使い、南国ならではのコクと甘味、そして、天然の食材を使ってカラフルな色使いのお菓子。もちろん、生菓子なので日持ちしません。日本に持ち帰ることは出来ないので、旅行者だけの特典として、買ったその日のうちに食べてしまいましょう。
生クリームやバターなどの脂肪分を多用したお菓子は、暑いマレーシアでは不向き。
さっぱりした甘味のニョニャ菓子の方が圧倒的に満足度高いです。
わたしが勧めるニョニャ菓子ベスト3!
好きなニョニャは、上の写真の3つ!
奥はカステラのようなケーキに黒糖で色付けしたケーキをホイップで挟んだもの。
クリーム付きのケーキは珍しい。
二層のケーキからフンワリした香りがして違和感なくケーキとして楽しめます。
手前左側の白いニョニャは、ココナツミルクにデンプンを入れて炊いた餅の中にトウモロコシが入ったもの。モチモチした食感とトウモロコシの自然な甘みがベストマッチです。
続いて手前右側のミルフィーユみたいなものはバウムクーヘンのように重ね焼きしたもの。
甘いバウムクーヘンに漢方薬のような香りがウッスラついた感じ。
でも、その香りと甘味のコンビネーションが大好きなんです。
人によって好き嫌いはあると思いますが、日本では作れないものばかりです。
是非、一度は試してみませんか?
新しいお菓子の世界が見えるかも?
ニョニャカラーズの店舗外観は、こんな感じです。
お菓子をショーケースから出して、持ち帰りも良し、店内のテーブルで食べることもできます。
また、餅のようなお菓子以外にも昼食になるような食事用のニョニャも出してくれます。
昼食時に訪問したのか、ご飯を食べる人が多くいましたが、時間が進むにつれて、お菓子のみを食べる人が増えていました。
ニョニャのちまき
上の写真は、ニョニャの中でもわかりやすい、ちまき。
中身は下の写真をご覧ください。
チマキの中身はコメと味噌、豆と卵。
デザートではなく、ご飯に甘味噌の味付けをしたものです。
竹かバナナの葉の香りがご飯に移って香ばしいですよ。
コメ、落花生、甘辛味噌、ゆで卵をバナナの葉のような大きな葉っぱで包んで蒸しあげたものです。
冷めないうちに食べると本当に美味しい。
でも長粒米では無く、餅米でしたので、慌てず食べられます。
ニョニャのかき氷
今度はかき氷。
二つ頼みましたが、上の写真の方が美味しかった。
緑色のものはコンニャクのように見えますが、練り上げたデンプン質のものを熱湯の中に絞り出したようなもの。
片栗粉を練り上げたものを熱湯で湯がいた透明な水餅のようなものに緑色がついていると言えば伝わりますか?
味付けは、ほんのり甘味がある程度です。
かき氷の方は、白い練乳と茶色の糖蜜がかけられ、甘味にはコクと風味があります。
糖蜜には少々渋味もあり、甘味の引き立て役として絶妙です。
もう一つのかき氷は、さっきのかき氷とベースは同じです。
細かな違いは、カシューナッツ、赤いシロップ、赤色のゼリーくらい。
両方食べましたが、明確な違いはわかりません。
赤色のシロップをかけた方よりも、最初のかき氷の方がスッキリして美味しいと思います。
暑いときは、さっぱりしたものを食べたくなると思うので、そんな時はニョニャカラーズに訪問してはどうでしょう?
暑い時は、かき氷を食べ、小腹が空いた時はニョニャ菓子を食べられるので、便利なお店です。
シンガポールとかマレーシアに来たら、是非ニョニャ菓子を食べましょう!
お土産にできないので、ここに来た人だけの特権です。
一度食べると、このサッパリとしながらコク味のある不思議なデザートの虜になれますよ!