下の画像はBloombergによる、アンケート調査の結果、マクドナルドが米国最悪のハンバーガー店になった報道と、その発表による株価の下落に関する記事。驚きました。
これに対して下の写真は、アメリカはニューヨークの「Shake Shack」。
この店は40分の行列を覚悟するハンバーガー店で、真夏に並ぶと地獄だろうけど、並びたくなる美味さがある。
写真にとった商品は見た目が悪いが、食べるとバンズ、パテともに美味い。
アメリカの外食、更にハンバーガー屋となると、パートタイマーのパフォーマンスは日本と比べてはいけないほど、ヒドイ。ヒドイを超えて、シリアスな見た目かも知れない。口に含めば美味いけどね。
でもね。
凡そ「食」というのは、見て楽しみ、香りを楽しみ、口に含んで楽しみ、飲み込んでもなお鮮烈な記憶が残る、というのが最高に感動する美味しさと思っている。それでも、美味しければ何とかなろうけど、味覚体験とお値段のバランスで納得出来ることもあろうと思う。
更に言えば、そのお店に行くときの期待とのギャップの大きさ、或は小さなこと。
極端な実例かも知れないけど、アメリカのアンケートでマクドナルドはハンバーガー業界で「worst」の称号を得た。アメリカでの評価だから日本と必ず同じとは思わないけど、実は同じように思う人は少なくないと思う。安さは理解するけど、それ以外に魅力が無いのだ。
因に、Shake Shackは7位。上位陣の特徴は美味しさ、Local調達、健康、ナチュラル、有機といったコンセプトを持っている。
以前なら100円バーガーで好評を博した。
もっと言えば更に安い80円バーガーもあったけど、安さだけで顧客満足は実現出来るだろうか?更に、固定客は増えるだろうか?
現実には80円バーガーはマクドナルドの安さを認知させる宣伝にはなったと思うけど、固定客の創造には繋がらなかったようだ。
安さを武器に来店客は一時増えたが、もう一度来たいと思わせる味ではなかった。
これが敗因ではないか?
魅力は安さのみ。メニューも同じ。店内も同じ。いつ行っても新鮮みが無い。
それでいて値段は上がった。
このお値段の食べ物、チープな味覚体験で満足し続ける人は存在するけど、継続して惹き付ける魅力ではない。
それと比べると、Shake Shack(シェイク・シャック)のバーガーは美味かった。
一個10ドルとえらく高価だけど、「もう一度食べたい」と思わせる魅力は充分。
あぁ、もう一回ガブリと食べたいなぁ。