著者:塩野七生
発行:新潮社
価格:420円
出版:2002年6月
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)を読了。
しばしば「ローマは一日にしてならず」とか「全ての道はローマに通ず」とか聞きますよね。
はたまた「郷に入らば郷に従え」は「Do in Rome as Roman do」とも言われるほど、ローマの存在は現在とは桁違いに大きい。読むべき本の対象として無視出来ない存在とは思うけど、その国の歴史の長さに根負けして読む気になれなかった本。
でも、好奇心は加齢によって変化するようで、20代には読む気になれなかった本を今40代になってから必死に読んでいる次第。
正直なところ、30代前半に何故読まなかった?と思うほどの本。
現在、一巻を読み終えて、次巻へ進んでいるところ。
色々勉強になるので早めに読むことがオススメ。でも20代では早すぎる。
この本は社会人、特に壁にぶち当たった経験、修羅場に遭遇した人がオススメ。
それ以外の人には、参考書になってしまうかもしれない。
だから社会人10年目以降が推奨年齢層かなー。
色々参考になるのです。
例えば、都市名ではナポリの由来はネアポリス = New City、つまり、新都市が由来だそうで。訪れる都市の名前の由来やら、地中海の存在感やら、色々勉強になる。昔の国家は現代で言えばシンガポールのような都市国家があちらこちらに群雄割拠していた。特にローマの小さな村落都市から共和制国家へ変え、征服した国家との付き合い方を見れば、現代にも参考になる手法をとっている。
とにかくオススメですぞ。