ユニークな本ではあるんだけど価値あるキーワードは「MECE」のみ。他は、同じ元マッキンぜーの大前研一の著書「企業参謀」の方が完成度、理解の容易さ、ともに高い。
もともと英語で書かれたものを翻訳したことも影響するのか、日本語によるストーリー展開はいまいちな展開が多く、読者の想像するキーワードとずれた和訳になったりして「ナンダコノヤロー」の一言も言いたくなる。金返せ、とは言わないけどね。
一言でいうと、MECE、そしてプレゼンテーション資料に関するルール、この2つのために買うのか、買わないのか?を決めるような本。
僕にとっては、プレゼンテーションにかかわる一定のルール、というのは非常に参考になってありがたい。今まで、この種の情報を明文化してくれたものが少ないので、この点では非常に有効な情報と思うが、それ以外では大前研一の著書などで、かなり言い尽くされているのか新鮮味がないのです。
もう少し書いてくれないと、サラリーマンの処世術How-To本、になってしまう・・・。