いよいよ復路。アシアナ航空のビジネスクラスに乗ります。
仁川での乗り継ぎが忙しいと思うけど、規定時間は45分のようで乗り継ぎ出来るようです。
OZ752便:シンガポール23:10→仁川06:35(この記事の便)
OZ112便:仁川08:05→大阪09:40
シートの見た目は良い
ベージュ系でコーディネートされたシートです。
上の写真のように、シートの背もたれはカラーコーディネートも厚みも十分あって印象は良し。
センターには読書灯もあるし、インテリア装備は十分な第一印象です。
機体はA330-300
アシアナ航空は2003年にスターアライアンスへ加盟した韓国の航空企業。
レガシーキャリアです。LCCではありません。
保有する機体はエアバスが6割ほどで、A321-200、A330-300が中距離航路の主力。
今なお、長距離航路用にボーイングのB747も運行しているので、機体の更新はこれから本格化するのでしょう。
今回搭乗するA330-300は1990年代後半にリリースされたもので、少々古いかも知れません。
ビジネスクラスのシートとしては古い
ディスプレイは十分大きいけど、画面は粗く、高精細ではありません。
さらに、エンタメのメニューは気合入っていません(笑。
どうせ寝るのだから要らないでしょ?と言われたらそうですが、メニューにあるなら見たいし、もう一度乗りたいと思うじゃないですか。
エンタメの映画は中国、韓国、日本、一部ハリウッド映画もあります。
でも、最新作や昨年の作品は無いので、見る気になりません。
どうしたら良いのだろう、寝るしかないのかな、と思った次第。
寝るか否かの選択は、寝るしか無いという消去法では無い方法で選ばせて欲しい。
下の写真にあるリーフレット横にあるのがスリッパ。
センターテーブルから横にスライドさせたのがグラステーブル。収納スペースは細々と沢山あるので便利です。
食事用のテーブルは右側の肘掛から出てくるタイプです。
センターテーブルの下にはユニバーサルタイプの三穴コンセントがあるので安心。
ドリンクホルダーも用意され、ペットボトル一本ずつ置けます。
シートコントローラー
下の写真はシートコントローラー。
細かく動かせるもので、10年以上前のJALのビジネスクラスを彷彿とさせるボタン配置。
頻繁に使うボタンは、塗装が剥げていますね。
一番左のフルフラット化、背もたれ角度変更、フットレスト角度の三つは色が褪せています。
写真下に赤ワクで囲ったのは、エンタメコントローラ、そして、ヘッドフォンジャックです。
ヘッドフォンは3.5mmではない航空機専用のジャックが必要です。
フルフラット時の印象
文字通りフラットになるので、バッチリ眠れると思います。
背もたれが厚いので、頭や背中が沈み込むこともありませんし、快適でした。
気流の乱れが激しい時は起きてしまいますが、不可抗力ですよね。
ノイズキャンセルしない普通のヘッドフォン
残念なのはヘッドフォン。
普通のヘッドフォンですが、耳あてが大きく、柔らかいといったもの。
まあ、エンタメを楽しむ気になれないので、使うことはありません。
深夜発の便はどうせ寝るから観ないし、聞かないし、これで良いよね?と言われているようで不満(笑。
スパークリングワイン
スパークリングワインは、もう少し美味しいものを用意してくれたら嬉しかった。
JALやANA、シンガポール航空なら、もっと美味しいワインを用意してくれていると考えてしまう。
スパークリングワインの美味しさをわかる人がいないのだろうか?
お酒のメニューを写真に撮っておけばよかったと後悔。
まずは前菜
出発が遅れて深夜23:40へ。予定より30分遅れました。
深夜になるので食べない人もいるのかな?と思いましたが、皆さん食べる人が多いですね。
私も確り食べますよ!
まずは前菜。
えび、鶏肉をメインにしたものに、左上のサラダがついたもの。
普通に美味しいです。味覚も食材もビジネスクラスとして通用する美味しさです。
鶏肉のマリネも
鶏肉のマリネ。
妻が食べきれないということで私が食べることに。
鶏肉なので、食べられない人が少ない食材ということもあるのでしょう。
両方食べた印象ではエビのメニューが美味しかった。
鶏肉のマリネは味が単調で飽きます。
機内食にビビンバ!
おそらく世界で唯一無二のメニューでしょう。
アシアナ航空なら、飛行機内でビビンバ食べられます!
韓国の航空会社ですからね、韓国料理が一番美味しいのだろうと期待してビビンバを選びました。
さすがに石焼ビビンバではありません。
でも、7種類のナムル、キムチ、卵焼きが揃い、十分に迫力あります。
コチジャンとわかめスープがついてるので、お好みで味覚を調整できます。
食べた感想は然程魅力を感じないレベル。
うーむ。
韓国の会社なんだから、韓国料理は一番美味しくして欲しいと思ったのでした。
横で妻が食べている白身魚のグリルが美味しそうに見えたのは内緒。
コチジャンやゴマ油マシマシも対応可
下の写真をご覧ください。
混ぜようと思っていたら、スタッフから何やら配られました。
チューブに入ったコチジャン、そして、ピローパックのごま油でした。
好みは色々ということで、さらに追加したい人に向けたものでしょう。
ビビンバ以外のメインメニューは白身魚と野菜のグリル。
味を評価すると、楽しさを選ぶならビビンバ、美味しさを選ぶならグリルといったところ。
ビビンバは、ナムルが力不足。
もう少し気合いが入ったナムルがあると満足度高まると思います。
また、わかめスープが緩いのも不満。
よく分かりませんが、機内でビビンバを用意するのはスタッフに相当負荷が高いのでしょうか?
次回乗る場合は、グリルを選ぶと思います。
デザートは二種類
意外に驚いたのは食後のデザート。
お酒の肴に野菜スティックやクラッカー、チーズ、ドライフルーツが用意され、左上には黄色いゼリー系デザートもありました。
これだけあれば十分です。
カットフルーツも用意されます。
パイナップル、西洋メロン、キウイ、スイカですね。
ミントの葉もあって、美味しく頂きました。
所感
座席は古い構造で、今時の座席と比べると古さは隠せません。
また、機内のエンタメは到底ビジネスクラスと感じないレベルです。
食事が充実していたことが、せめてもの慰み。
中距離便、且つ深夜発ということもあり、どうせ寝るんでしょ?と言われている印象です。
エンタメの仕様は、他航空会社(JAL、ANA、シンガポール、タイ)と比べるとはっきりと見劣ります。
他航空会社の4社なら、最新作の映画と過去の人気作品も揃えているのに対し、アシアナ航空は「Mr.Incredible」という約10年前のアニメーション映画くらいしか、興味をそそる作品がありません。
好みが違うのかも知れませんが、エンタメに期待してはいけません。
次回、航空会社を選べるなら、他社を選びます。
最新機体だとエンタメや座席は違うでしょうから、今回はハズレ機体だったと思うことにします。
仁川空港から関空への乗り継ぎ便は良かった。
この便とは違う印象なので、別途記事にします。