201812(2) シンガポール旅行 〜中国国際航空(Air China)のビジネスラウンジと機内食のレビュー〜

作成日:2019/01/13

更新日:2019/04/28

 

サービスと食事について評判が良くない中国国際航空。

でも、乗ってみないと言えないことがある筈だ!と思って搭乗しました。

 

他の航空会社と比べた特徴は、安くビジネスクラスに乗れること。

でも、今回乗るのはエコノミークラス。

 

ビジネスクラスに安く乘るならば、価格に納得感があると言われる航空会社です。

その会社にエコノミークラスで乗ると、どんな体験をさせてくれるのでしょうか?!

休日なのに、なぜか緊張感は否応なく高まります(笑。

 

いっそのこと、シンガポールへ行くなら、シンガポール航空或いは同じ航空連合のANA便で行けばよかったかと思うほどサービスレベルに差がありマソた。

 

ANAで行くならこちら1【海外ツアー】ANAタイムセール

乗るべきか否か結論

ということで、サービスは今ひとつ、特にホスピタリティと食事は今三つと言われるエアチャイナの搭乗記を始めます。

 

座席はエコノミークラスです。

食事やサービスが価格相応であれば納得するほうですが、結論から言うと…。

 

エアチャイナへ、エコノミークラスでの搭乗はお勧めしません。

 

他のかたのレビュー見ると、ビジネスクラス以上なら印象は変わるようです。機内の雰囲気は、エコノミークラスは人民が乗る座席、ビジネスクラスは共産党員が乗る座席、とでも言えば、微妙な空気は伝わるでしょうか?

 

エアチャイナが運行する便しか選択の余地が無い場合は、仕方無いので搭乗しましょう。

 

でも、他に選択肢があるなら、敢えて乗る必要はありません。

他社運行便に乗りましょう!

ビジネスラウンジへ移動開始

飛行機の旅は搭乗前から始まります!

ということで、早速ラウンジへGo!

 

と行きたいのですが、関空から北京に来た私はシンガポール行きに乗り継ぎたいのです。

でも、どこは行けば良いのでしょうか?案内板が見つかりません。

北京空港に到着後、直ぐのことですが、この空港の運営は大丈夫か?という印象でした。

 

エアチャイナの責任ではありませんが、何と言っても...

  • 空港についてから、乗継(Transfer)の案内板が途中から消えて、通路見つからず。
  • 係員を見つけて乗継通路を聞くも、うろ覚えの道を教えられて更に迷う。
  • 乗継のセキュリティチェックでは並ぶ行列が二列に分かれ、進捗速度が大きく違う。

といった具合で、大変ストレスがかかる空港です。

首都の名前を冠した空港なんだから、しっかりしてよ!と内心思ってました。

 

端的に言えば、北京空港は国際線の乗継拠点として力不足。

ハブ空港を目指しても、中国人には通用しても、他の国の人には理解に苦しむ空港です。

運営力を身につけるには、人が育つ時間が必要なもの。

最低でも10年は必要ではないでしょうか?

 

最新の建物や機械はお金で買えますが、毎日の快適で効率的な運用は、教育されたスタッフ各位の総合力を結集して実現されます。

その点、北京空港は規模こそ大きく、設備も新しいので酔うけど、運営力は本当に心許ない。

エアチャイナのビジネスラウンジへ到着!

何とかAir Chinaのラウンジに到着しました。

 

エコノミークラスなのにラウンジへ入れる!

ビバ!SFCカードの威力!(Super Flyers Card)。

 

今回、北京乗継でシンガポールに入るので「ラウンジで出発待ち♪快適快適♪」と思っていました。

 

ところが実際は、

  • テーブルは混雑して座席を見つけるのが大変(でも年末だし、混雑による不便は不問としよう)。
  • 用意された食事は、全てまずい(こんな仕上げでは食材に失礼)。

スターアライアンスのゴールドメンバー向けに提供しているラウンジとしては、必要な標準品質を満たしているとは思えません。

もし、このサービスが有償だったら、金額次第ですがクレームしたい。

ラウンジの様子

椅子は肘掛けもあるゴージャスなもので快適です♪

ラウンジは下の写真の通り開放型です。

空港内の音は(騒音も含めて)しっかり聞こえますが、この方がアナウンスが聞こえるので便利。

 

空港の天井が高いので開放感は最高にあります。

でも、仕事や読書に夢中になれそうなひと時を期待できるような部屋ではありません。

飲み物を探す

色々な飲み物がありましたが、中国で飲めそうな飲料はと言えば

  • 第一にコカコーラ!
  • 第二に中国名産のリンゴジュース!(世界でシェア高いのです)

この2つは間違いなく普通に飲めます。

他にも豆乳飲料とか、加工度の高い飲み物はありました。

でも、過去に痛い経験をしているのでスルーお勧めです。

食事を試す

まずはサンドイッチ。

トマトとキュウリ、ツナを挟んだものですが、私が行った時は角が下の写真のように潰れているものしかないので、手に取りました。

 

一口食べましたが、

パンの生地は硬めでゴワゴワ。

このサンドイッチに似た食べ物を、日本の商品と比べるほうが無茶なので不問としよう。

 

とは言え、野菜やツナの味も何となく変なんですよ。

言葉で表現するのは難しい違和感です。

そんな疑念を持ちながら食べ進めるのは無理なので残しました。

下の写真のようにパン生地をアップにすると「違和感」は伝わるでしょうか?

全粒粉ではないのに色が違います。

日本の小麦粉は白い部分しか使わないので真っ白。

対して日本以外は真っ白な小麦粉の方が希少だから無理もないとは思います。

 

でも、本質的に感じる違和感は、色ではなく、固く、ゴワゴワした生地なんです。

イースト菌で膨張した時に生じる隙間が均質ではない様子が分かりますか?

醗酵ムラ。これがゴワゴワした食感の正体です。

 

無料で食べられるラウンジの食事に文句をいうな!という人もいるとは思います。

でも、食材を可能な限り美味しく調理するのは、食材に対する敬意だと思います。

それが植物であっても。

そう考えると、もうちょっと美味しく作って欲しいのです。

 

他社運営の美味しいラウンジがあれば、直ぐにでも飛んでゆきたい!

料理も試す

饅頭、オリーブ、野菜の炒め物です。

野菜は青島の冷凍野菜をさっと調理したようなものです。

 

ひとくち食べてみると...

味付けや加熱をしっかりすれば、もっと美味しく仕上げられたはずです。

加えて、食感はビチャっとしているので何とも食が進みません。

 

他にも飲茶の類もありましたが、私が居た時間は残り数個といった欠品状態。

あと1時間くらい時間が前後にずれていたら印象は変わるかも?

 

飲み物はジュースもつまらないので、ビールにしました。

下の写真は北京ビール。

味はお馴染みの北京ビールそのもので特段驚きはありません。

お次はスナック。下の写真をご覧ください。

いわゆる柿の種です。

柿の種をアップにしたのが下の写真。

若干湿気っているのか、食感がカリッサクッとはなりません。

でも、酒のつまみにちょうど良いので、これが主食になりました(笑。

 

次は焼き菓子とカットフルーツ。

焼き菓子は何といったら良いのでしょう...パサパサなんです。

 

カットフルーツは...これも言葉では難しい。

水々しさとか、フレッシュな感じが乏しいので困りました。

作ってから相当時間が経過しているのか、果汁は果肉から出てしまい、スポンジのような食感です。

(もう少し何とかしようよ!)

ラウンジの外観

下の写真はラウンジ出て、下りのエスカレーターから撮った写真。

綺麗です!

雰囲気もありますね。

 

でも、見た目は綺麗だけど、中身は力不足。

機内へ移動

ラウンジにある時刻表で、出発時間に変更がないか時々チェックします。

ラウンジ内では、搭乗時間に変更があってもアナウンスは無いので定期的に何度か見るようにしましょう。搭乗締切時刻が急に早まっていることもあるので、この点は要注意です。

 

やっぱり、ラウンジも機内も日本の航空会社のサービスはピカイチです。

スクリーンは意外に大きくて嬉しい

エコノミークラスなのにスクリーンが大きいのが嬉しい。

ミッションインポッシブルの最新作を大画面で楽しめる点は一番嬉しい。

 

ただし、ANA便で実験したウォークマンを接続してノイズキャンセリングイヤフォンで映画を楽しむことは出来ません。残念!

音声ジャックが3.5mmではなく、二軸ジャックなんです。

荷物棚は取り合い

荷物棚は特別大きくも小さくもなく、標準サイズ。

下の写真は、優先搭乗して間もない頃なので、棚は空いてますが、しばらくすると荷物満載となります。

 

エアチャイナに限りませんが、繊細に扱いたい荷物を棚においてはいけません。

というのも荷物をギューギュー押し込む人が多かったと思います。

たまたま多かったのか、常に多いのかは分かりませんが、用心して足元に置いておいて正解でした。

ヘッドフォンはエコノミーにしては上々

ヘッドフォンは少し大きめの耳を覆うタイプで良好!

 

もっと雑なヘッドフォンを使う航空会社もあります。

しかも、着け心地も良好です。

このヘッドフォンと比べると、JALのエコノミークラスは何とか改善して欲しいと思うほどです。

 

下の写真の中で、ヘッドフォンの下に見える緑色のランプはUSBの接続口。

これでiPhone等を充電できるので便利ですよ。

映画をみます

下の写真のようになります。

前席の方が背もたれを倒しているので圧迫感ありますが、このレベルならマシというもの。

 

写真右側の女の子はiPadにダウンロードした映画を見てるんです。

お気に入りの映画を取り込んで楽しんでいるようで、羨ましい。

食事は疑問符レベル、期待してはダメ

遺憾です。

 

中国の航空会社全社に共通する課題。それが食事です。

中国東方航空もそうでしたが、エアチャイナも同じでした。

 

エコノミークラスでの食事は、人民に対する配給のように感じるんですよ。

なんと表現したら良いのか難しいのですが、ホスピタリティは微塵も感じられません。

米中貿易戦争の影響で減った外貨収入を航空産業で取り返そうとでも思っているのかしら(大袈裟かな?)。

 

さて、下の写真はお料理(?)です。

左上からサラダ。千切りキャベツと人参、トマトとスライスハムを収めたもの。

果物のスイカは果肉の角が崩れ始めて、鮮度が劣化していることが明確です。

ロールパンはゴワゴワ固く、温かくもなく、噛みごたえは安物のパン。

バターではなくマーガリン。

そして極め付けは、メインと思われる、カレーライスのような新しいブッカケ飯です(笑。

 

辛くない、トロ味があって、鶏肉、人参、玉ねぎが入っています。

辛味があればカレーライスになるのですが、旨味が弱い、ご飯に甘みはない。

もうね、気になる点を挙げたらキリがありません。

 

改めて見ると、炭水化物祭りです(笑。

意思を込めて、完食しませんでした。

マズイ食べ物は残す。食事のマネージャーに対して意思を表示することは重要です。

さらに右上のカップは使うことが無かったのも驚き。

コーヒーかお茶をサーブしてくれるかと思いきや、何もなし。

 

何のためのカップなのか考えましたが、答えは分かりません。

カップを出すよう決まっているから出しているような印象です。

まとめ

今回搭乗したエコノミークラスでレビューするなら、中国国際航空(エアチャイナ)に期待してはいけません。

機内サービスと食事ともに最低水準です。

残念ですが、SKYTRAXによる世界93位の評価に嘘はありませんでした。

スターアライアンスという航空連合の中でも評価レベルは二段底に位置するように感じます。

関連記事

中国国際航空(エアチャイナ)は世界93位。

スターアライアンス連合各社はそれなりの順位に位置しますが、エアチャイナは93位。

中国のナショナルフラッグキャリアではありますが、乗客は正直に評価しています。

 

SKYTRAX 2018 〜世界の航空会社ランキング情報の使い方、気になる航空会社の評判をチェック〜) 

やっぱりANAで行くべきだったかな?

 

ANAタイムセールで安くエコノミーで飛んで、スターアライアンスの各種サービスを受けた旅程の方が何倍も快適だったかもしれません。

 

北京空港のようにラウンジをエアチャイナが運営する場合、同様に期待してはいけません。

エコノミークラスに乗るときは、いっそ寝るのが一番のおすすめかも。

 

でも、ビジネスクラスのレビューをみると、それほど酷評されていません。

エアチャイナは、安くビジネスクラスに乗ることを楽しむ航空会社なのかも知れません。