201808(2)マレーシアへ(現地日帰りツアーで古都マラッカ観光へ)

2008年に世界遺産に登録されたマレーシアの古都・マラッカ。

ポルトガル植民地時代の名残りがあるので、西洋とオリエントが併存する異空間を楽しめます。

大昔に出来た歴史ある建物もあるので、見応えもあります。

 

マラッカ教会

やってきました、マラッカキリスト教会(Christ Church Melaka)。

上の写真中央の小豆色の建物が其れです。

 

で、右側の道路から始まる、この辺り一帯がオランダ広場です。

通常、派手なパラソルをつけた人力車が沢山見えますが、出発した後のようです。 

マレーシアは他民族国家。

ということで、礼拝時の言葉は、0830に英語、1030に中国語、1630にマレー語、1700にタミル語でやりますよと掲示されています。

 

他民族国家は手間が大変です。

 

オランダ広場にも木陰があります。しかも大きい。

刺さるような直射日光と暑差に参ってしまい、クラクラしそうな場合は木陰で一休みしましょう。


タクシー運転手も木陰に車をとめて客待ちしてます。

 

これはオランダ広場の木陰付近。

太陽光の強さ、分かりますか?

 

木陰でちょっと一休みしています。

セントポール教会

オランダ広場から教会へ向かいましょう。

階段を登った先の丘に教会があるんです。

 

この写真は結構綺麗な眺めです。

青い空、オレンジと白を貴重にした建物。そして緑。

雨に降られなくてよかった。

 

 

大きな木陰は大きな木が作るんです。

上の写真は一枚に収まらないので、iPhoneのパノラマ撮影を使って撮ったもの。

 

大きな様子は伝わるでしょうか?

南国の木は非常に大きく育ちますね。

 

セントポール教会は、16世紀のポルトガル統治時代に建てられたものです。

教会の建築場所は、いつの時代も良い場所を押さえてますが、高台を押さえるということは、ちょっとした武装勢力のようなこともしていたのだろうか?

あの時代教会も一大政治勢力であったし、ヒエラルキーの頂点でもあった。

これで大砲でもあったら、宗教と軍が一蓮托生と思うのですが、その手の資料はありません。

 

セントポール教会の内側へ(煉瓦造りは朽ちるんです)

さあ、これが教会の中です。

朽ちてます。

ちょっと驚きますよね。

 

日差しが入り、景色が明るいのは屋根が朽ちてしまったからです。

実は、レンガで作った建物は4世紀も時間が経てば、雨風でここまで朽ちるんですね。

 

 

レンガの建物が朽ちる理由

そもそもレンガの建物は劣化して破壊が進むので4世紀もたてば仕方ないのです。

 

レンガはもともと経年劣化に弱く、熱膨張と収縮を繰り返して劣化が進みます。

更に、レンガの焼成温度(焼き上げる時の温度)も影響します。

 

高温焼成のレンガはつい最近の技術なので、それ以前は低温焼成。

当然マラッカにあった建物も低温焼成です。

 

セントポール教会のように潮風の当たりやすい丘の上のレンガ造りの建物は、海風の塩分も手伝って、致し方ないとはいえ、何とも脆いのです。

 

以下、低温焼成レンガの朽ちるメカニズムを詳しく書いてみました。興味のある人はどうぞ!

そうでない人は次へどうぞ(笑。

 

(現代のレンガと違う低温焼成レンガ)

  • レンガの目地に含まれるカルシウムや潮風に含むナトリウム分が、空気中の炭酸ガスと触れてカルシウム塩やナトリウム塩を作る。
  • その塩類が空気中の水分を吸収し、レンガ表面の劣化が進む。
  • 表面に浸透した水分が凍結したり、更に水分が浸透することで益々劣化が進むというメカニズム。

高温焼成レンガでは起こりませんが、低温焼成ならではの劣化現象なんです。

  

猫も日陰で休憩中

内側に墓石が並ぶこの金網は何?


中国で殉教したフランシスコザビエルの遺体が、インドに運ばれるまで安置されていた場所だそうです。

 

ネコは、そんなことお構い無しに休憩中。

 

マレーシア最古の仏教寺院〜青雲亭 Cheng Hoon Teng〜

Nikon D3100, ISO 400, 18mm, F3.5, 1/25
Nikon D3100, ISO 400, 18mm, F3.5, 1/25

マラッカ最古の中国仏教寺院「青雲亭」。

「チェン・フー・テン」と読みます。

 

17世紀の建物なんです。

明の永楽帝の命令で大遠征した海軍提督「鄭和」の功績を讃えて、1646年に建立されたもの。

鄭和は中国は雲南出身のイスラム教徒で永楽帝に宦官として仕えた人。

今の中国だったら、役人になれたのだろうか。

 

当時のマラッカは、大交易時代の海洋交通における要衝拠点。

地政学的に今も大きな変化はなく、この海峡から東南アジアにかけてのシーレーンは今なお重要です。

 

当時、この海峡を誰が制圧するかは、国力、経済力、軍事力の全てに通じる重要なもの。

だから、それはもう、誰が制圧するか分かりやすい競争状態でしたが、当時は西洋の国が圧倒的なので、競争はすぐに終了。ポルトガルが制圧しました。

 

ということで、昔も今も大きく注目されていたマラッカは、大昔から色々な国が絡んできたせいか古い教会がたくさんあります。仏教の他にも、イスラム教モスク、ヒンドゥー教寺院、キリスト教の東南アジア最古の教会があるので飽きさせません。

 

本当なら、海運の仏さま、心を穏やかに護る観音菩薩、正義と平和の仏さまが三体並んでいる場所を撮り損ねて写真がありません。仏様の選び方を見ると、現世での御利益を願う中国仏教ならではかもしれません。

 

仕上げは漆塗り。

素晴らしい仕上げです。日本の漆喰とは違い、滑らかさや統一された光沢ではなく、陰影で楽しませる仕上げ。

これをiPhoneで撮ったのですが、ディテールが潰れ、パキッとした仕上がりではないので、慌ててNikon D3100で撮り直したのがこちら!

 

やっぱり違う。

最新のiPhone Xならこうした陰になる部分も撮れるんでしょうか?

少なくともiPhone7では陰の部分が潰れます。

 

 

商店街はお土産用の雑貨店が多いです

マラッカ市街地のお土産店。

花火、おもちゃ、雑貨などがたくさん。

特に海外から来た観光客に向けた雑貨が溢れんばかり。

 

仕上がりが綺麗な場合は買いますが、そうでないものはデフレが進んだ日本で買う方が圧倒的に安い。しかも品質も良いので、慌てて海外で買う必要がありません。

 

現地オプションツアーに組み込まれた昼食。

乾燥肉を戻したものを炒めたもの、厚揚げ、油通しした野菜の三品。

 

塩味の中に甘さのあるよくある味付けです。

辛味は弱いので、誰でも食べられると思います。

 

エビなどのシーフードと野菜をカレースープで煮込んだもの。

見た目は黄色。ターメリックをたくさん含みます。

赤いスパイスは殆ど無いので、辛味はありません。

もう少し塩味があれば美味しかったかも。

 

出ました、長粒米。


冷えると急激に不味くなるので、テーブルにサーブされたら、熱いうちにサッと食べると美味しく食べられます。

 

もちろん、このチャーハンも速攻で食べました。

ということで、食後は往路をそのまま戻ってホテルへ到着。

 

如何でしたでしょうか?

ホテルを朝9時出発、16時にはホテルへ戻ったというスケジュールです。

ポルトガルに代表される西欧と東南アジアが融合した建物、街つくりが今なお残るのがマラッカです。

派手さはないけれど、大昔の建物をみると、その当時の覇者、そして受け入れた現地、そして今の覇者などを想像すると、マラッカ観光を二倍楽しめると思います。

特に17世紀以降の歴史を少しでもかじっておくと、現地観光名所での看板を見るだけでわかるので大いに楽しめます。

 

今回の行程

上の画像は、Google map のスクリーンショットです。

いくら広大といっても僅か148km。時速80kmで移動すれば1時間48分程度で到着するんです。

高速道路が整備されていると便利です。

 

クアラルンプールからマラッカ海峡までは、自動車できました。

一見チャーター車ですが、私たち1組だったのでお安くチャーター車ツアーできました。

 

上の写真は、パーム農園。

パーム油はマレーシアの主要輸出産業の一つ。

一時期は、パーム油をエネルギー源にした発電や自動車用の燃料代替えとしても盛り上がったほど注目を浴びました。

 

高速道路の途中で何度か休憩を挟みましたが、見渡す限りパーム農園が続き、広大な国です。

 

ほぼ終日の現地ツアーでしたが、マラッカは見るだけの価値はあります。

マラッカ海峡、教会、市街地、寺院など見ていて楽しいところが多くあるので、失敗は無いと思います。

三日も四日も滞在するところでは無いので、クアラルンプールからのツアーで訪問するといったやり方がベストと思います。

 

日帰りツアーなら手軽に楽しめます

MAPPLEで有名な昭文社グループが運営するMAPPLE ACTIVITYを使っては如何でしょう?

マレーシアなら、世界最安値のリッツカールトンに宿泊できるし、午前8時に出発、マラッカ日帰り観光を8時間で楽しめます。

 

マラッカ海峡は中世から貿易の要衝だった場所で、今なお海上輸送の混雑地域でもあります。

大昔の経済繁栄の歴史を感じるだけでなく、高台には砲台跡もあったりと、今も昔も大切な場所であったことを感じると思います。

 

マラッカは東西の文化が併存した不思議な地域です。

何とも言えない珍しさがあります。

 


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