作成日:2014/11/24
更新日:2020/10/31
USB-DACを使って、パソコンで音楽を高質に楽しもう!
デジタルオーディオ専門雑誌「DigiFi(デジファイ)」付録のハイレゾ対応ヘッドフォンアンプを使います。
工具いらずで接続して直ぐに使えるアンプが付録になっています。
ハイレゾは気持ちいい
USB-DACを使う前に、購入前の試聴をお勧めします。
試聴しないと眉唾物と思ってしまいます。
実際にUSB-DACを通して聴くと、音がクッキリ鮮明になることを体感できます。
家電量販店の展示品で良いので、ハイレゾ音質を聞いてみましょう。
普通にビックリしますよ。
私の場合、展示品はウォークマン Aシリーズ、ステレオヘッドホンは「MDR-1A」。
MDR-1Aは超薄膜ながら超硬質の振動体を使ったことで、人気になったオーバーヘッド型ヘッドフォンです。
ハイレゾ対応のヘッドフォン、そして、プレイヤーをセットで視聴した印象は、文字通りコンサート会場で聞くような自然な音です。ライブ会場でしか体験できない雰囲気はありませんが、自分が行ったことのあるライブなら脳内修正も働いて、最高の気分に浸れます。
アンプを変えると鮮明な音に変わる
PC直結では音源の潜在力まで出し切れない
PCとヘッドホンを直結すれば音楽を楽しめますが、迫力のある音、リアルな音を楽しむなら音に解像度があった方がいいです。
量販店でポータブルアンプのPHA-2を経由して試聴すると分かります。
更に音が鮮明になります。
PCからデジタル出力でアンプへ送り、アンプのDAC(Digital to Analog Converter)を経てヘッドホンで再生するだけですが、音はなかなかの解像度を持ちます。
ハイレゾはようやく実力を感じるレベルへ
ヘッドフォン製品(型名:MDR-1A)の頃から明らかに変化したと思います。
店頭で、音源もプレイヤーもアンプも良いものを使い、わずか30秒の視聴でしたが、非常に楽しい時間でした。
ハイレゾが世に出た時は「メーカーの新しいコンセプトに過ぎない」と冷めた見方をしてましたが、試聴するととんでもない。
アナログレコードを除けば、ハイレゾは新しい楽しみ方と思います。
音の解像度、再現度の違いを体感出来ます
話をUSB-DACに戻します。
PC直結ではなくUSB-DAC経由で聴くと、他の機器で聞こえなかった音の伸び、小さな音、消え際の音の全てがしっかりと聴こえるようになります。
PC筐体内部で生じているノイズを除去できるんです。
たったそれだけのこととは言え、大きな効果を産むので、是非試してください。
最近では、下の写真のように音楽専用に見えても、デジタル接続をすると、PS4やSwitchのようなゲーム機器にも繋げられます。
USB-DACを音楽を楽しむための機械として楽しむ人も増えているようで、音に拘る人が増えています。
ところで、音の伸びとは何か?
いかに音を再現できているかの指標と思っています。
現実の音は、ある瞬間に消えるわけでは無く、ゆっくり減衰して最後に消えるものですが、再現できている機器の場合、伸びがあると感じるわけです。
小さな音の減衰を表現する時も、同じように音の再現力がものを言います。
言葉で説明はできても、体験を言葉で表現するのは難しいですし、伝わらない。
手っ取り早いのが試聴です。
自分が日頃よく聴いているジャンルの音源を探して試すことが良いと思います。
デモ機には色々な種類の曲があるので、いっぺん聞いてみると合点がいく筈です。
ボーカルが鮮明に聴こえ、声の立ち上がりと伸び、そして消え際も。
スネアの音の立ち上がりと残響が鮮明、一回一回叩くリズムが「しっかり」と聴こえる。
ギター、ベースも、トランペットのような管楽器もばっちりです。
いやあ、初体験の音です。
こういう驚きを、これからも世に提供してほしい。
ソニー、がんばれ!
ステレオサウンド別冊の実力を見せてもらおうか?!
さて、そんなハイレゾ音質を手軽に楽しむにはどうしたら良いか?
専用のハイレゾアンプを3万円で買わずとも、もっと手軽な方法があります。
オーディオ専門誌の「ステレオサウンド」誌です。
時々、別冊を発売してます。
一冊約四千円もするんですが、そのお値段から想像される通り、付録が凄いのです。
PCから受け取ったデジタルデータを同軸デジタル出力するのが2014年8月発売の15号の付録。
しかも、アナログ入力を装備していて、アナログデータを同軸デジタル出力することも、この一台で出来ます。
更に、同軸デジタル入力を、ハイレゾ音源としてヘッドフォンで楽しむのが2014年11月発売の16号の付録。
写真の左側が15号付録、真ん中の黒い部品で16号の基盤と同軸接続しています。
写真のようにむき出しの基盤でDDCとDACで構成されてるUSB-DACです。
No.15号はDDC(Digital to Digital Converter)、そしてNo.16号は待望のDAC(Digital to Analog Converter)。16号にはヘッドフォンアンプも付いているので、手持ちのヘッドフォンで音楽を楽しめるんです。
この基盤のメーカーはOlasonicブランドの東和電子。
いっぺん視聴すれば、十分に楽しめることが理解出来ると思います。
私の場合、iMac 2009 lateで動かすiTunesの音楽データを聴くためのUSB-DACとして使うほか、将来のハイレゾ音源のヘッドフォンアンプとして使うために15号と16号の両方を買いました。
買ってすぐに使えますが、必要なものは1つだけ。
USBケーブルのA/Bタイプを買うだけで直ぐPCに繋いで聴けます。
上の写真のように基盤同士を直結する場合、ジャンパースイッチを「OPTICAL」から「COAXIAL」に切り替えないと聴けないので注意してください。もちろん、雑誌には但書として書かれてはいますので取扱説明書だと思って良く読みましょう。
iMacと接続する方法
繋ぐときは取扱説明のとおり、音量に注意しましょう。
PCに繋がると、iMacのサウンド画面で出力先として認識され、以下のような画面が出てきます。
「DF15 D/D CONVERTER」として認識されます。
PCはDDCを外部装置として認識し、DDCが基盤直結のDACに信号を供給し、DACからアナログ出力先のヘッドフォンに音として供給されます。
そして、下の写真は外部ライン「Line Connector」と「SPDIF」として認識された画面です。SPDIFはSony Philips Digital InterFaceの略で、光入力と同軸デジタルの入力装置の規格です。
いかがでしたか?
買ったら直ぐ楽しめる、珍しい付録です。
もしネット上や店頭にあったら、No.16号のDACだけでも手に入れちゃいましょう。
本当に手軽に楽しめるので、ぜひお試しあれ!
次の記事では Max OS Xで音源を設定します。
音源データさえ整っていたら、96,000Hzの設定で楽しめます!
音の解像度が高くなる 〜ATH-T400で高・中・低音を味わう〜
DACを変えるだけでヘッドフォンのイメージが変わりますよ!
驚きますよ?
透明感ある高音、極太な低音を味わえるんです。
特に宇多田ヒカルのアルバムはウォークマン最適化といっても良い調整が効いてるので、ヘッドフォンをつけるだけでガラリとイメージが変わります。
本当にDACも変えると更にイメージが変わり、音がしっかりと再現されているのが分かります。
こういう驚きはやってみないとわかりません。
一度で良いので店頭でも、どこでも良いから視聴して、その隠れた実力を見極めてください。
下のATH-T400は私が聞いているヘッドフォンです。
それほど高く無いのに、マジか!?と驚くはずです。
ボリュームを抑えてもベースがしっかりしている点がお気に入り。
Audio Technica オーディオテクニカ ATH-T400 Closed-Back Dynamic Monitor Headphone ヘッドフォン with | ||||
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ライブ感という音場を味わえる喜び
森高千里のライブで試す
ライブに行けなかった人にも映像を届けてくれる森高チャンネルです。
最近のお気に入りは、日本特殊陶業市民会館でのライブ映像。
iMacで再生しても楽しいですよ。
でも、アンプを通して聞くと、ホールにあるライブ感を一定程度再現してくれます。
こういう会場でやってくれるなら行ってみたい!そう思わせる音場が生まれます。
ここまで思わせる音源を、このヘッドフォンアンプで再生すると、ドラム、ベースといった低音は重厚に、高音のギターは鮮明に、そして観客のざわめきも再生されます。
iMac直結では分からなかった音を聞き取れるんです。
本当に。
最初は半信半疑でしたが、アンプの実力を感じます。
続いては、エド・シーランのシェイプオフユー
公式のMVは40億回を超える再生の Shape of you(リンク先はアマゾン) です。
この曲も、バスドラムの低音、バックボーカルの中音、そして、ギターの高音があります。
iMacで再生すると、低音と高音の存在感が弱いけれど、アンプを通すと全ての音が鮮明になって、しっかり再現されます。
最初の頃は、ヘッドフォンアンプなんて要らない、マニア向けの機械と思っていたけれど、違いますね。
スピーカーが無いならば、一家に一台はあっていい必需品です。
ミュージシャンが作り上げた作品を、しっかりと楽しむなら必須です。
いきなり5万円もする製品から始めるのではなく、お値段手頃なONKYO製品から始めて、気に入ったら徐々に他社製品等へグレードアップさせるという方法がおすすめ。フラットな再生音なので、クセがありません。
一度聞いてみてください。
眼から鱗です。
次の記事では Max OS Xで音源を設定します。
音源データさえ整っていたら、96,000Hzの設定で楽しめます!
物足りない人はポータブル真空管アンプに挑戦!
真空管アンプの世界は「沼」とも呼ばれます。
一旦入ると、抜け出せない底無し「沼」に落ちる可能性があるんです。
相性がピッタリ合う個体に出会うまで、旅を続けて、出会えたときは運命さえ感じさせると言うものです。
そういう体験談が多いのが真空管アンプです。
でも、高いんです。
下の写真は20万円ほどするラックスマンブランドの製品。
最初からラックスマンのような高額商品を買う人はいないと思うので、先ずは、入門編の機種を使ってみてはいかがでしょうか。
カタログでは表現できない音の質に対して、価値を感じるか否か判断して、気に入ったら「沼」に飛び込んではいかがでしょうか(笑。
ということで、高額商品をおすすめするのではなく、置き場所に困らないポータブル、しかも、お手頃価格のアンプ、電源オンで余熱なしで使える、という条件で幾つか選んでみました。
HiFi 6J5真空管プリアンプ Bluetooth 5.0 ヘッドフォンアンプ DAC プリアンプ
TU-HP01とは全く毛色の違うアンプです。
真空管おサイズも大きいので、音を鳴らす前にプリヒートが必要です。
オーディオ入力は3種類(Bluetooth、USB、RCA)、オーディオ出力は2種類(RCA / 3.5mmヘッドフォン)あります。
このアンプの特徴は無線で飛ばす方法が多彩なこと。
PCからUSBでデータを入力、3.5mmジャックからヘッドフォンへ接続して楽しむと良いでしょう。
とは言っても、スペースに制約がある場合は、手元のスマホとBluetooth接続すれば、ヘッドフォン経由、或いは赤白のケーブルを介してスピーカー経由で直ぐに楽しめる、今時のお手軽真空管ポータブルアンプ。
詳細はリンク先のアマゾンWebをご覧ください。
FOSTEX HP-A4
おっと!
真空管ではありませんが、数少ない日本ブランドFOSTEXです。
2014年に賞をとったHP-A4が、元々お買い得なところを、店頭価格が3万円代になりつつあり、とってもお買い得です。
USBバスパワーで手軽にハイレゾを楽しめます。
DSD 5.6MHz / PCM 192kHz対応高音質DAC+ヘッドホンアンプというフル装備。
DACは安心の旭化成を配置、製品特徴は以下をご覧ください。
上の2モデルが手に入らなければ、機能・価格・安心感の点で、これが一番のおすすめでしょう。特徴は以下5点です。
- 入力はUSB-Bによるデジタル入力、オプティカル入力も完備。
- ヘッドホン 以外の出力は、RCA、光学、USB。
- ファームウェアアップデート用にSDカードスロット装備。
- サイズは縦横11.3cmX15.5cmと小型。
FOSTEXは、OEMメインの企業だったので、あまり馴染みのないブランド名と思いますが、自社ブランドも製造販売しています。
実は隠れた一流品です。
この機種はガチで作られた製品ですが、店頭で見つからなければネットで購入してはいかがでしょう。