コンクリートに独特の雰囲気が加わり、非日常感が生まれます。
ブリーチバイパス(銀残し)で雰囲気が変わる
ブリーチバイパスを手作業でやってみた!
最近の映画やドラマで頻繁に使われる映像効果です。
上の写真をご覧ください。
先ずは地下鉄駅構内の写真。
ブリーチバイパスという画像処理は、コンクリートや金属にピッタリのレタッチ処理です。
要は、灰色や青色が強調されるけれど、色味が強調されるような仕上がりのこと。
北野武監督作品でも使われたり、映画のマトリックス、スティーブン・スピルバーグの作品でも同じ手法が使われた。
ブリーチといったり、銀残しと言ったり、様々ですが、冷たい色が出て、立体感が強調されるのが特徴なんです。
上の写真は、地下鉄の駅構内をiPhoneで撮影したのち、自宅のPCで処理したもの。
沢山あるオリジナル画像の中から出来不出来、露出度合いから選んで加工しました。
どうですか?
線路内のコンクリートの柱が特徴ある仕上がりになっていませんか?
コンクリートの表面に滑らかな感じというか、過度に丸みが出るというか、いずれにせよ存在感ある仕上がりにしたつもりです。
iPhoneでもできるブリーチバイパス処理
MacやiPhoneに標準装備されている「写真」を使って出来ます。
編集内容は、
- 彩度を下げ、コントラストを上げる。
- 物足りなければシャドウを強調しても良いかも。
通常は彩度とコントラストをいじったら十分です。
どの程度上げるかによって色合いが異なるので、好みの絵が出るように調整しましょう。
そういうものなので何度か試行錯誤すること10分。
丁度良い、イメージ通りの仕上がりになりました。
上はその写真です。
コンクリートのように人工的な構造物に手を加えると、ユニークな仕上がり感がでます。
市街地の写真も雰囲気が変わりますよ
さて、今度は海外、イタリアの風景。
晴れてる日の写真ですが、青と灰色がキーカラー。
実写なのに、写真とは違う何かを感じませんか?
絵画のような雰囲気といえばよいのかもしれませんが、いつもと違う「非日常感」。
これがブリーチバイパスの効果です。
意外に簡単な設定で、こういう効果を出せるので、皆さんも是非挑戦してください。
ニューヨークの地下鉄構内写真を使った作例
彩度を多めに下げて、ことラストを多めに強調する。
これだけで、赤が抜けて、他の色が強調されてゆきます。
その結果、人工構造物は特に、迫力ある雰囲気になります。
ブリーチ前
普通に地下鉄駅構内をiPhoneで撮影したものです。
iPhoneは特段に強調せず、抜けそうな色をカバーするよう軽めの補正をする傾向があります。
化粧に例えると、ナチュラルメイクです。
ブリーチ後
iPhoneで撮った写真を、彩度を下げ、コントラスト上げます。
すると、下のような写真になります。
漫画で言えば、人の表情に斜線が入るようなことです。
明るさが抜けて、明部と暗部のコントラストが強調され、各部がおどろおどろしくなります。
明るい市街地と違って、駅構内のような被写体に既に影がある場合は、こういった雰囲気に変わります。
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