ボクの仕事の相棒、それは電卓。しかも加算器方式。
写真のこいつは1995年に買ったもので、加算器方式のコンパクト電卓では名機と言って良いCASIO「JS-25」。
すでに17年使い込んでいる。
加算器方式を知らない人のために少しだけ説明すると、計算方法が通常の電卓とは少しだけ違うのだ。だけど、複雑ではない。
例えば、2+3-8 = -3 を計算する場合では
通常の電卓:「2+3-8=」と操作すると-3となる。
加算器方式:「2+3+8-」と操作すると -3 になる。
キーの操作数は一緒。
要は、加算器方式は、数字の絶対値を入れたあとに、正負の符号を入れる方式。
一見、複雑に思うけれど、実は検算するときに非常に便利なのだ。
仕事のシーンを想像して欲しい。
伝票や資料に表示された小計や合計を計算するとき、正と負が入り混じった数字が混在することが多いはず。そんなとき、絶対値を入れたあとに、+かーの正負の符号入れる、この順番にどれだけ助けられたことか!
どの行を入力しているかが分かるので、非常に便利。
しかも正負を入れ間違えた時のやり直しも加算器方式は簡単。間違えて減算したら、プラスの加算キーを押せば良い。間違えて加算した時も、減算すればよいので、計算途中で修正は容易なのだ。
そんな相棒は今も健在。
だけど、既に17年も使っているので、いつ物理的に壊れても不思議はない。
そう思って後継機種を探しましたよ。見つければ予備を買っておこうと思って、電卓メーカー各社のwebサイトを調べると、コイツの後釜になりそうなコンパクト加算器方式が無い。
本当にないのだ。これには驚いた!
今はパソコンの時代。
電卓で集計する頻度は少なくなった・・・ように見えるけど、現実は否。
パソコンや専用システムで集計が容易になったが、検算しないといけない対象が増えたのだ。要所要所で人が検算するポイントが増えた。
一見奇妙に見えると思うけど、エクセルで集計したらタテ・ヨコ集計して、チェックサムをしている。エクセルで設定したプログラムは正しく計算出来ているとは思うけど、プログラムを正しく設定したかどうかを電卓でチェックする。
とまぁ、そんなことを電卓でしている。
面倒だけど重要。でも、このひと手間を惜しむと、思わぬところで足をすくわれる。
今製造されている加算器方式の電卓を調べると、少し大きな機種はある。
でも、ピッタリなコンパクト機がないのだ。
写真のコイツの場合、安心の日本製、外側は金属なので多少ぶつけても安心、キーは静音式、太陽電池でバッテリー不要、液晶表示面は厚めのガラスだったりするので少し重いのが難点だけど、キーの沈み込むストロークも十分にあるので太い指のボクも安心な質実剛健な機種なのだ。
こういう機種だから1995年当時もかなり高額で、一台当り一万円くらいだったのだ。
あれから17年経ったけど、写真を御覧くだされ。今もキレイでしょ。
これぞ日本製、Made in Japanの真骨頂。
そういう機種が無いのだ。これはマズイ。
ということでカシオさん、もう一度製造を再開してくれませんか?
今度は二台買うから!プリーズ!
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